2010年05月13日 21:50

門倉甲が仮想空間で目覚めたとき、そこは戦場だった。
記憶をなくしてしまった甲は、訳もわからぬままそこにいた女性、レインの導きで仮想空間から現実世界に脱出する。
しかし、自分がまだ学生であると思っていた甲の目の前に現れた現実世界は平和だったはずの世界とは似ても似つかぬ荒廃した都市だった。
自分は平和な世界で星修学園に通う学生だったはず。再従姉妹である亜季が住む如月寮で、悪友の雅、幼なじみの菜ノ葉や千夏、そして空と真の姉妹達と楽しく過ごしていたはず。
しかしそんな甲に突きつけられた「今」の現実は、自分がすでに学生ではなく、自分が忌み嫌っていた、父親と同じ「傭兵」として、そして凄腕のシュミクラム乗りとして、部下のレインと共に戦場を駆け巡っているというものであった。
自分を戦場へと導いたものがなんだったのかすら思い出せない甲だったが、レインの導きと外科医・ノイの治療によって少しずつ記憶の断片を取り戻しながら、自らの過去と現在に起こった事件を知り、そして隠された真相に近づいてゆく。
<レビュー>
BALDR SKY Dive2 "RECORDARE" 78点
寸評:ゲーム性は素晴らしい(BALDRですから)
期待が大きかっただけに結論がイマイチ
<キャラクター> B+
桐島レイン(CV:井村屋ほのか)
このゲームのイチオシキャラ。
冷静かつ頼りになるしキレイで、良き部下の見本のような存在でしたw
TRUE ENDの最後は本当にニヤニヤです。
戯画至上で一番好きですね。
渚千夏(CV:神谷奈央)
学園の同級生。シュミクラムでチームを組んでいてた仲です。
彼女の魅力は気さくな性格でしょう。
ただ、ルートが難しかったため、キャラへの思い入れが薄いのが残念。
若草菜ノ葉(CV:安玖深音)
妹のような存在の後輩で、ニラ娘w
音さんらしいキャラだなという印象しか残ってない。
この面子の中だと地味かな。
西野亜季(CV:岩田由貴)
日常生活はグダグダだけど、実はウィザードと言われるくらい優秀なプログラマ。
主人公の姉と呼べる存在ですが、まったく頼りにならなかったですね。
シナリオが進めばギャップがあると思ったけど、終始グダグダw
水無月真(CV:神村ひな)
カワイイ後輩ですが、電脳症という病気のため学校でイジメられています。
内気ですが、耳年増で毒舌キャラです。
愛読本が結構ツボでした。
私的には好きになれないロリキャラですが、嫌いではありません。
水無月空(CV:さくらはづき)
同級生で、真の姉。
どちらかというとシュミクラムには反対派。
ゲームのパッケージを見た際は一番タイプでしたが・・・
プレイしてみると、レインに心奪われたせいか、学園時代の印象がしつこかったせいか、2番手でしたねw
<シナリオ> C+
シナリオに関しては、Dive1終了時に感じた期待感を見事に(?)裏切ってくれました。
それだけ期待が大きかったということでもあります。
今回のヒロイン3人のシナリオに関しては、すっきりしないエンディングでした。
空ルートはこのゲームの肝にもなる存在なのに、釈然としなかったです。
バトルはDive1に比べてかなり多めで、難易度も高めです。
とはいえ、武器のレベルを上げる気がないなら、ダブルサブマシンガンで十分攻略できます。
今回もやりこみ要素もあるので、ゲームとしての満足度は高いです。
シナリオに直接関係ありませんが、Dive1の既読部分がスキップできなかったのが残念。
<絵> B
絵は菊池政治さん。
BALDRシリーズには欠かせない方ですね。
シナリオの量からすると多いとはいえませんが、カッコよくてキレイな絵なので満足でした。
<音楽> A
主題歌「jihad」(KOTOKOさん)、EDは「Nano Universe」(Barbarian On The Groove feat.片霧烈火さん)
「jihad」はカッコよくて、ちょいエロい、私の好きなタイプの曲でした。
BGMも、TGZ SOUNDs(SHIM)、Barbarian On The Groove、LittleWingと豪華な面子。
特に戦闘を思わせる緊迫感があるBGMがよかった。(Restless、High Resolutinとか)
<総評>
ゲーム性という意味では、エロゲ界屈指のBALDRシリーズ。
その中でも最高峰のクオリティを感じました。
それだけにシナリオがしっかりしてれば・・・という惜しい作品です。
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